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人はなぜ現状を変えられないのか?FIREを遠ざける心理

「このままじゃダメだと思っているのに、なぜか何も変えられない。」これは、多くの人が一度は感じたことではないでしょうか。

そして同時に、こうも思われがちです。
「FIREできるのは、一部の特別な人だけだ」と。

でも、少なくとも私は違いました。
特別に運がよかったわけでも、圧倒的な資産があったわけでもありません。もちろん、まったく資産がない状態からでは難しい面もあります。ですが多くの場合は、「できるかどうか」ではなく、
どこで踏ん切りをつけるかの問題です。

私の過去の職場でも、FIREした人の話は一度も聞いたことがありませんでした。そして何より、かつての私自身も、なかなか一歩を踏み出せなかった一人です。それでも最終的に、私は41歳でFIREしました。

だからこそ断言できます。
人が変われない理由は「運」や「能力」ではありません。それは“心理”です。そして必要なのは、たった一つ「踏み出す勇気」です。

現状維持バイアスという見えない壁

「このままじゃダメだ」と思っているのに、なぜ人は動けないのでしょうか。
その大きな原因の一つが、現状維持バイアスです。
人間は本能的に、「変わらないこと」を選ぶようにできています。
変化にはリスクがあり、現状はとりあえず安全だと脳が判断するからです。
ここで重要なのは、それが合理的な判断ではなく、“無意識の反応”だということです。

分かっているのに動けない理由

多くの人は、頭では理解しています。
 ・将来のためにお金を貯めた方がいい
 ・投資を始めた方がいい
 ・今のままでは不安が残る

それでも動けないのは、なぜか?
それは、「悪い現状」よりも「不確実な未来」のほうが怖いからです。

例えば──
 ・節約してストレスが増えるかもしれない
 ・投資を始めて損をするかもしれない
 ・行動して失敗するかもしれない
こうした“まだ起きていない不安”を、脳は過大に評価します。

一方で、
 ・何も変わらない生活
 ・なんとなく続く不安
こういった現状は、すでに慣れているため過小評価されます。

その結果、
「変えた方がいい」と分かっていながら、変えない選択を取り続けるのです。

「特別な人しかできない」と思ってしまう構造

「FIREできるのは一部の特別な人だけだ」
この認識も、実は現状維持バイアスと強く結びついています。

なぜなら──
“自分には無理だ”と考えることで、行動しない理由が成立するからです。
 ・自分には才能がない
 ・収入が足りない
 ・運が必要だ
こうした理由を並べることで、「やらないこと」が正当化されます。
でも実際には、多くの場合それは事実というより、現状にとどまるための“納得できる言い訳”です。

現状維持は本当に安全か

もう一つ、大きな誤解があります。
それは「現状維持は安全である」という思い込みです。
しかし実際には、
 ・インフレでお金の価値は下がる
 ・行動しないことで機会を逃す
 ・時間だけが確実に過ぎていく
つまり現状維持は、ゆっくりと不利になっていく選択でもあります。
ただしこの変化は緩やかで見えにくいため、人は危機として認識しにくくなっています。

私もこの壁の中にいた

ここまで読むと、「でも実際に動ける人は違うのでは」と思うかもしれません。
少なくとも、以前の私は違いました。
 ・周囲に(職場など近場で)FIREした人がいないので自分だけFIREするのは不安
 ・まだ資産が不足している
 ・辞める手続きにハードルがある

特に、
 「上司へいつ・どこで・どうやって話を切り出そうか?」
 「辞める宣言した後、周囲の反応はどうなる?」
 「冷たくされないだろうか?」
 「残された人たちの仕事の負担が大きくなるな」
 「引継ぎもしんどいし」
 「前例にならうこともできない」
 「家族・両親を納得させられる?」
 「他人に相談しにくい」など。。。
他にもいろいろ悩みは尽きず、なかなか一歩が踏み出せません。
まさに、現状維持バイアスの中にいました。そしてその状態に、どこかで納得していました。

抜け出すために必要なこと

この壁は、意志の強さだけで乗り越えるのは難しいものです。
なぜなら、本能レベルの反応だからです。
だからこそ必要なのは、「大きく変えること」ではありません。小さく動くことです。

私自身もまずは、こんなステップから始めました。
 ・ネットや書籍でFIREした人の事例を調べる
 ・FIREに必要な資産額をシミュレーションしてみる
 ・資産額ごとに生活の仕方の選択肢を検討してみる(フルFIRE、ゆるFIREなど)
 ・どのくらいの資産額ならいつ頃到達できそうか収入と支出から計算してみる
 ・周囲から想定される質問や反応を考えてみる
 ・他にどんなハードルがあるか書き出してみる

この程度であれば、脳は「危険」と判断しにくく、安心して踏み出せます。
不可能に思えたことも、少しずつ現実に落とし込むと、「できそうだ」という感覚が自然と芽生えてきます。

そして実際に私は、総資産額7,000万円のタイミングでFIREしました。フルFIREには不足する金額ですが、足りなくなりそうであればゆるく働けばいいと考えています。人生は一度きりです。だから私は、自分が納得できる生き方を選んだつもりです。

まとめ:小さな一歩が未来を変える

人が変われないのは意志の弱さではなく、脳に組み込まれた現状維持バイアスのせいです。
不確実な未来を過大に恐れ、慣れた不自由を安全だと錯覚してしまう──これは誰にでも起こります。だからこそ、大切なのは小さく動くことです。

私もまず「FIREに必要な資産額をシミュレーションしてみる」「資産額ごとに生活の仕方の選択肢を検討してみる」などといった小さな一歩から始め、最終的に総資産7,000万円でFIREしました。
フルFIREに足りなくても、ゆるく働けば良いと考え、納得できる生き方を選んだのです。
あなたもまずは、情報を集め、数字を確認し、現実的な選択肢を考える──小さな一歩から始められます。その一歩が、未来を大きく変える力になります。

参考までに、FIREに必要な資産額をシミュレーションの仕方はこちらで詳しく紹介しています。⇒資産取り崩しの4%ルールと必要資産額のより安全な考え方

また、どのようなFIREの選択肢があるかは、こちらの記事もご参照ください。⇒そのFIREで大丈夫?全種類から最適解を選ぶ方法~Design Your Ideal FIRE Lifestyle~

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